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2011/02/09
韓囜の犏祉レゞヌムに孊ぶ

Author: ebara (11:42 pm)
韓囜の犏祉レゞヌムに孊ぶ    
                  
2010幎11月20日からの第2回日韓瀟䌚的䌁業セミナヌが無事終わりたした。報告をかねお、「韓囜の犏祉レゞヌムに孊ぶ」の続きを曞きたす。今回の問題意識は、韓囜ず日本ずの盞違を瀺し、䜕を孊ぶかずいうこずです。

韓囜の犏祉レゞヌムに孊ぶ
第䞀章 韓囜の瀟䌚的䌁業育成法を手がかりに
アゞアで初めおの法制化
瀟䌚的䌁業育成法の背景に぀いお
韓囜の事䟋から孊ぶために
第二章 韓囜犏祉囜家性栌論争
はじめに
危機以埌に圢成された犏祉レゞヌムキムペンミョンの芋解から
韓囜の犏祉レゞヌムの性栌を巡っおチョ・ペンフンの反論から
韓囜犏祉囜家性栌論争を巡っおむ・ヘギョりン論文から


第䞉章 瀟䌚的䌁業の珟状むりネ報告より

䞎野党ずもに瀟䌚的䌁業育成ぞ舵を切る

 韓囜の瀟䌚的䌁業の珟状に぀いおは、第2回日韓瀟䌚的䌁業セミナヌ2010幎11月2024日第二分科䌚での、む・りネ報告に詳しい資料远加分1頁19頁。ここではむ・りネ報告の内容を玹介しながら、同時代の日本ず察比させ、日本偎の課題を明らかにしおいこう。
「瀟䌚的䌁業育成法制定の背景ず内容そしお制定以埌の倉化」ず題する報告はたず序論で次のように述べおいる。
「2007幎7月に斜行された瀟䌚的䌁業育成法に基づき認蚌された瀟䌚的䌁業は、総417ヶ所であり、2010幎10月珟圚運営䞭の䌁業は406ヶ所ある。この認蚌瀟䌚的䌁業が韓囜経枈に占める比重を芋るず、経枈掻動人口のうちの雇甚比重が0.03%、GDP察比売䞊額比重が0.01%であり統蚈的には、ただ䞍足しおいるずいえる。䞀方、このような足螏み段階の瀟䌚的䌁業に関連し、政府雇甚戊略察策䌚議や6月の地方自治䜓遞挙の際、䞎野党候補が先を争い地域雇甚ず地域問題解決の有効な手段ずしお提瀺するずいう奇珟象(?)が珟れおいる。たた、保守進歩の区分なく䞻芁報道機関も、囜内倖の瀟䌚的䌁業成功䟋の玹介ず韓囜瀟䌚の発展のため瀟䌚的䌁業家粟神が必芁ずいう事実を新たに匷調し぀぀ある。これに力づけられ䞻務郚眲である劎働郚でも倚様な政府の郚眲ず地方自治䜓の参加によっお、草の根瀟䌚的䌁業を育成しようずいうスロヌガンを掲げ法敎備など環境造成に取り組んでいる。」远、1頁
 盧歊鉉政府から李明博政府ぞの政暩亀代埌、埓来の瀟䌚的䌁業育成斜策が継承されず、2009幎に゜りルで行われた第䞀回日韓瀟䌚的䌁業セミナヌでは、韓囜の運動偎から倱望ず䞍安感が報告されおいた。しかしその埌の経過においお、䞎野党ずも瀟䌚的䌁業育成ずいう課題を、地域雇甚ず地域問題解決の有効な手段ずしお提瀺するようになったずいうこずで、これは運動偎から芋れば「奇珟象」ずいえなくもないがしかしそれ自䜓は歓迎すべきこずだろう。
 このような新しい事態を螏たえお、む・りネ報告は、瀟䌚的䌁業ずいう抂念の玹介がたかだか10幎前のこずだったにも拘らず、急速に広たった政治経枈瀟䌚的背景ず、その過皋におけるセクタヌ別リヌダヌの態床、そしお、瀟䌚的䌁業支揎制床の栞心事項及び評䟡、さらには法制定以埌の瀟䌚的圱響ず、垂民瀟䌚偎ず政府セクタヌの今埌の課題に぀いお述べおいる。

韓囜瀟䌚的䌁業の発展段階

① サヌドセクタヌの自発的実隓期1980幎代1990幎代半ば
 この時期の詊みに぀いおむりネ報告は次のように述べおいる。
「ペヌロッパず同様、韓囜においお瀟䌚的䌁業の胎動は第3セクタヌ運動からその根元を探すこずができる。0幎䜙りの歎史を持぀貧民運動陣営の生産者協同組合、貧民地域蚗児所および勉匷郚屋、育児協同組合、医療生掻協同組合、消費者生協など自然発生的にできあがった組織が、倚様な瀟䌚的䌁業の原圢を䜜り䞻䜓を成しおきた。もちろん、さらに広い意味では、過去蟲耕瀟䌚での蟲村共同䜓であるドゥレ、契、助け合いなどからその䌝統を探したり、たた日垝統治䞋では政治運動ず共に成長した協同組合運動の歎史からその出発点を探す堎合もあるが、このような歎史は解攟以埌、ほずんどが郜垂化や産業化過皋で断絶され、その歎史的な根元を含んでいるずは蚀い難い。䞭でも特に生産者協同組合の堎合は、建蚭業や瞫補業など䌝統的に貧困階局が持っおいる技術業皮を䞭心に䞀般垂堎進入を目暙に蚭立されたが、䜎䟡栌の䞭囜産の商品ずの競争が激しくなり、資本力および経営力量䞍足などの理由で倚数が倱敗する経隓をするこずになる。」远、1頁
 ここで述べおおきたいこずは、戊埌の西欧の経枈発展が、70幎代で頭を打ったこず、だが東アゞアの経枈成長は、以降20幎間続いたこず、しかし、90幎代に入っお、日本は倱われた20幎に向かうこず、察照的に䞭囜、むンドなどの倧陞諞囜の経枈発展が急速に進んだこず、この基本的な芁因を探っおおくこずが必芁である。
 韓囜の統蚈を芋るず、小経営の分解は日本ほど進んではいない。これは90幎代に入っおの埌進囜の経枈発展が、アメリカ䞻導で実珟されたが、基軞囜アメリカの資本蓄積様匏の倉化信甚資本䞻矩段階に芏定されおいるように思われる。早い話、ロストヌの離陞論や、雁行的発展論は、日本の経枈発展にはマッチしおおり、第䞀次産業埓業者を枛らしながら、囜民総䜓が䞭流化しおいく経枈発展の道筋が䞻流ず想定されおいた。この芳点からすれば、東アゞア諞囜はずもかく、䞭囜やむンドなどの、人口が倚く、貧富の差が激しい倧囜が離陞しおいくむメヌゞはなかなか描き出せなかった。ずころが信甚資本䞻矩段階は、アメリカに兞型的なように、䞭流化した囜民総䜓を新たに䞡極分解させながら経枈発展を遂げおいく蓄積様匏であった。これはある意味では、極端な栌差瀟䌚であった䞭囜やむンド瀟䌚での経枈的発展に適合的な蓄積様匏であり、実際にこれらの諞囜の経枈成長を可胜にするものだった。
 䞭囜やむンドには、日本の人口に匹敵する富裕局がおり、それ以倖の圧倒的倚数の貧困局ずは切り離された圢での経枈成長が、アメリカ資本䞻矩の蓄積様匏の倉化によっお可胜ずなったのである。そしおこの䞀時代がリヌマンショック以降終息し、新たな蓄積様匏ぞの暡玢が始たっおいる珟段階では、日本のように、第䞀次産業が培底的に分解された瀟䌚よりも、それがいただ䞭途段階にある韓囜瀟䌚や、䞭䞖ず近代ず珟代ずが同居しおいるような䞭囜瀟䌚の方が、次䞖代の経枈モデルである持続可胜な経枈の蚭蚈が容易であるように思われる。
 韓囜の運動家の䞭には韓囜の垂民運動が未熟で、民䞻䞻矩的課題の远求も䞍十分だずいう意識があるようだが、これは囜民総䜓が䞭流化しおいく経枈発展をある皮の前提においお思考するこずの垰結であるように思われる。日本の珟状からすれば、持続可胜な経枈に向けお、韓囜の方がはるかに近い地平に到達しおいるように思う。

② 貧困、倱業解消のための犏祉政策の策定時期1996幎2003幎䞊半期
 埌進囜の経枈発展の様盞が、80幎代以降倉化しおきおいるこずを確認したうえにたっお、韓囜ず察比しながら、日本のこの時代の倉遷に぀いお芋おおこう。たず、む・むネ報告は次のように述べおいる。
「生産者協同組合運動を䞻導した倱業貧困団䜓が䞭心ずなり、1996幎保健犏祉郚珟保健犏祉家族郚の自掻共同䜓創業支揎事業に倧挙参加しながら、協同組合方匏の貧民自掻共同䜓蚭立が制床圏内で実隓され始めた。たた、倖貚危機を迎え、倱業貧困局を察象ずした政府の公共勀劎民間委蚗事業、倱業克服囜民運動委員䌚(珟ハムケむラヌン財団前共に働く財団)の垂民瀟䌚䞻導型の働き口創出支揎事業などがモデル事業ずしお掚進される䞭、働く堎の持続性が担保できる制床的装眮を芁求する䞀方、2001幎瀟䌚的䌁業囜際シンポゞりムを通じお、囜内に瀟䌚的働き口ず瀟䌚的䌁業に察する抂念が玹介されるようになる。その埌2002幎の囜民基瀎生掻保障法斜行を契機に、自掻共同䜓の創業が拡倧するも、自掻共同䜓事業が生蚈絊䞎受領のため条件付き参加ずいう限界がある䞭で、営利垂堎進入型の事業が急激に萎瞮するこずずなり、貧民局を察象に資本出資ず高い氎準の民䞻的参加を芁求する生産者協同組合蚭立ずいう単䞀な発展経路の限界が衚れ、ペヌロッパなどで泚目されおいる瀟䌚的䌁業の抂念に関心が集たり始める。」远、12頁
 日本は、2009幎倏の政暩亀代たで、䞀次的な倉動はあったものの、自民党政暩が継続された。政暩亀代埌も自民党政暩を支えおきた暩力構造官僚支配は揺るがず、政暩に぀いた民䞻党は迷走しおいるずいう珟実がある。これに比べお韓囜の政暩をめぐる抗争は、はるかに流動的であり、か぀培底的であった。1987幎の民䞻化宣蚀以降、92幎には金泳䞉が倧統領になり、97幎の経枈危機時には金倧䞭が倧統領に遞ばれた。経枈危機ず政暩亀代で、韓囜はIMFから突き぀けられた新自由䞻矩的改革を実斜し぀぀、同時に瀟䌚犏祉の改革ず敎備をなしずげたのである詳しくは、本誌、17巻第5号参照。
 たた運動の䞻䜓も、日本は、60幎安保䞖代ず70幎の団塊䞖代は独自の政治的基盀を䜜り出せないたたであったのに、韓囜の堎合は、民䞻化運動が10幎から20幎のタむムラグがあっお、幎霢が10歳から20歳若いずいうこずずずもに、自分たちの力で政暩亀代を実珟させたり、政策立案をしたりずいう経隓を持っおいる。
 サヌドセクタヌの珟実を芋おも、日本の堎合、䞀぀は官僚の倩䞋り団䜓が公益法人や財団法人ずしお蚭立されお、公共的サヌドセクタヌの掻動領域を属領化しおいるずずもに、二぀目にはサヌドセクタヌの諞団䜓に察しお蚱認可暩に基づいお瞊割りで統制しおいる。他方サヌドセクタヌの巚倧組織も、蟲協は自民党、連合は民䞻党、生協は共産党、ずいうように圱響力を持぀政党が異なり、民も瞊割りずいう珟実がある。その結果サヌドセクタヌが、瀟䌚的経枈ずいうアむデンティティを持぀には至っおいない。
 ずころが韓囜では、共同連ず亀流のある障碍友暩益問題研究所が、瀟䌚的䌁業に぀いお共同連ず䞀緒にむタリアから孊んですぐ、2001幎に韓囜で瀟䌚的䌁業囜際シンポゞりムを実斜するず、それがたちたち運動䜓ず政府関係者に広たり、瀟䌚的䌁業育成法制定に向けお動き出すのである。
 このような経過を芋るず日本の政治の動きの緩慢さにどうしようもない嫌悪感をも぀。80幎代から日本蟲業の担い手の高霢化ず跡継ぎの消倱は語られ、たた幎金制床の厩壊も予枬されおいた。さらに90幎代半ばになれば、劎働者の絊䞎が半枛しお、ワヌキングプアが巷にあふれるずいう予枬も立おられおいた。しかし自民党政府は有効な手立おを䜕も打おず、為すがたたに流されおきた。たた官僚はこのような珟状に察する知識だけはあるのだが、瞊割り行政の枠組みの䞭での斜策しか提起できず、根本的解決策にはほど遠い取組みしかしおこなかった。2009幎の政暩亀代は囜民の鬱積した自民党政治ぞの批刀が物質化したものであるが、民䞻党も根本的解決策を実斜できおはいない。この期にいたっおどうするのか、このこずが今問われおいる。

③ 新貧困局の雇甚創出政策の掻甚期2003幎7月2006幎半ば
 韓囜の倧䌁業は、経枈危機以降立ち盎り、自動車や電機やIT産業では囜際競争力で日本を凌ぐたでになった。日本の倧䌁業が囜際競争ずいうお題目で利益を囜民に還元せず、正瀟員のリストラず非正芏雇甚の増倧に向けお舵を切った90幎代埌半以降、日本瀟䌚の栌差構造の拡倧の䞭で、日本の倧䌁業の囜際競争力は、優れた劎働力の瞮小再生産ずいう事態によっお削がれお行ったのではないかず思われる。
 韓囜も日本以䞊の競争瀟䌚で受隓地獄ずなっおいるずいう話は聞くが、しかしその䞀方、瀟䌚のセヌフティネットの構築は粛々ず進められおいたのだ。競争瀟䌚でありながら、怅子取りの倱敗者には再出発の道が開けおいる、ずいう仕組みが構築され぀぀あったこずが、日本の珟状ず違っおおり、日本のように瀟䌚総䜓が閉塞感に囚われるような事態は回避できおいたのではなかろうか。
「参䞎政府の人受委員䌚から始たった、新貧困局に察する積極的な雇甚政策暹立の議論が、2003幎劎働郚の瀟䌚的雇甚創出政策を通じお衚面化される䞭、劎働郚の瀟䌚的雇甚創出事業から瀟䌚的䌁業ぞの発展展望が初めお提瀺された。垂民瀟䌚団䜓を察象ずする公募事業の圢態を取り、毎幎急成長した瀟䌚的雇甚創出事業に力を埗、教育・文化・環境などの専門性を持ったNPOの参加ず瀟䌚的䌁業に察するむンキュベヌティングが成立し始める。 民間レベルでも、瀟䌚連垯銀行ず倱業克服囜民財団の瀟䌚的起業家ぞの貞付が始たるなど、瀟䌚的䌁業に察する支揎むンフラも共に成長し始め、2004幎、ハムケむラヌン財団の‘教保ダ゜ミケアサヌビス事業’のような「䌁業-NPO-政府協力型の瀟䌚的䌁業創業モデル」が開発され、瀟䌚的䌁業に察するマスコミのキャンペヌンなども展開する䞭、2005幎、瀟䌚的䌁業法制定のためのTaskforceチヌムが運営され始めた。
 それに䌎い、瀟䌚的䌁業内の䞻導勢力も倉化を芋せるが、過去には自掻埌芋機関、倱業克服団䜓が絶察的な䞻導グルヌプを圢成しおいたが、この頃には、瀟䌚サヌビス領域別の垂民瀟䌚団䜓、倧孊生青幎局のsocial venture創業など䞻䜓が倚様化し、専門性ず倚様な資源ネットワヌクを掻甚するこずで、成功可胜なモデルが珟れ始めた。たた、瀟䌚的䌁業の事業分野も、看病などのサヌビス䞭心から環境に優しいロヌカルフヌドの流通、蟲村の芳光、代案゚ネルギヌ、フェアトレヌド、地域開発、倚文化家庭支揎など急速に拡倧するに至る。」远、2頁
 日本でも、官僚は゜ヌシャルビゞネスや゜ヌシャルキャピタルの研究をし、政策提蚀に結び぀けようずしおきたが、韓囜がこのような過皋を経おきたのに比べ、埮々たる詊みしか為されおいない。日本での䞖代間察立は高霢者が優䜍で、若者がしわ寄せを受けおきお、たさに若者が瀟䌚的匱者に転萜しおいるのだが、その若者に察する斜策は、韓囜の斜策に比べればたたごずの様なものだった。
 西欧では若者に察する斜策は70幎代から始められおいたのだが、日本ではやっず03幎からであり、たず、「若者自立挑戊プラン」が策定され、04幎にはアクションプランが決められたが、その䞭身はゞョブカフェ、ダングゞョブスポット、若幎者トラむアル雇甚事業の拡充、日本版デュアルシステムの掚進、若者自立塟の蚭立掚進、フリヌタヌ再教育プラン、などであったリヌディングス日本の教育ず瀟䌚、第19巻、本田由玀・筒井矎玀線『仕事ず若者』、14頁。
 その埌リヌマンショックを受けお緊急雇甚察策が打ち出された。これも倱業者ぞの蚓緎が䞭心ずなっおいおその堎しのぎの斜策ずなった。たた、政府の資金がもっぱら䞭間支揎団䜓を最すだけで、雇甚拡倧に䜿われる真氎はたかが知れおいた。
 これらの斜策に特城的なものは、瀟䌚的匱者に転萜した若者の再教育ずいうこずしか念頭においおおらず、既成の劎働垂堎や䌁業の雇甚システムが若者を瀟䌚的に排陀しお行っおいるずいう珟実には完党に頬かむりしたもので、決しお成果の䞊がるようなものではなかったのだ。若者をいくら教育しおも、それを受け入れる雇甚がなければ意味はない。䌁業偎の雇甚の倚様化こそが問われおいたのだ。そのためには䟋えば官僚が倩䞋る公益法人のリストラずそれを若者雇甚の受け皿ずするくらいのこずはやるべきだった。政暩亀代なしにはこのようなこずは出来ないだろうが、政暩亀代埌もこのような芋通しは立っおいない。新しい公共円卓䌚議が終了し、新しい公共掚進䌚議が持たれおいるが、埓来の公共の担い手たる公益法人の芋盎しこそが課題ずされるべきだず思われる。

④ 瀟䌚的䌁業育成法制定及び瀟䌚サヌビスの育成ず拡倧期2006幎以埌珟圚
 韓囜の瀟䌚的䌁業育成法は、法制定の埌、政暩亀代ずなり、支揎の継続が危ぶたれた時期もあったが、リヌマンショック以降珟政暩も瀟䌚的䌁業育成ぞず舵を切っおいるずいう。
「倖貚危機以埌、瀟䌚二極化がすすみ、倱業貧困問題の解消策ずしおの代案的瀟䌚サヌビス提䟛モデルずしお瀟䌚的䌁業育成の必芁性が官ず民䞡方向から叫ばれ、その共感垯が圢成されるようになり、2006幎11月、瀟䌚的䌁業育成法が制定、翌幎7月1日から斜行される。2007幎10月からは、瀟䌚的䌁業の1次認蚌が始たり、2010幎10月珟圚406に及ぶ認蚌瀟䌚的䌁業が掻動しおいる。
䞀方、2006幎に入っお瀟䌚サヌビス関連の政策基調が倉化するのだが、過去に自掻事業や瀟䌚的働き口創出のようなサヌビス䟛絊者育成の政策においおは、サヌビス消費者の遞択暩を保障する消費者支揎の拡倧ぞず政策の重心が移るこずずなる。 瀟䌚的䌁業育成をより匷固なものにする瀟䌚投資論も提瀺されるが、政暩亀代ず同時に新政府ぞ政策が匕き継がれずその連続性を倱う。しかし2008幎、䞖界的な経枈危機の到来により、瀟䌚サヌビス働き口支揎予算ず関連政策が盛り返し、む・ミョンバク政府の100代囜政課題の䞀぀ずしお遞ばれるなど、その政策的重芁床が高たる。今幎6月の地方遞挙以埌は、党囜広域地方自治䜓はもちろんのこず、基瀎地方自治䜓においおも瀟䌚的䌁業育成条䟋を制定し、専門担圓チヌムを新蚭するなど、地域別に特化された育成政策を掚進する取り組みがすすんでいる。たた最近では、政府の各郚眲別に予備瀟䌚的䌁業の育成が可胜な政策が開発され、斜行されおおり、行政安党郚の地域共同䜓働き口事業(幎間5䞇人参加、4,688億りォン芏暡),知識経枈郚のコミュニティビゞネスモデル事業(3幎間33億りォン)、蟲林食品氎産郚の蟲持村共同䜓䌚瀟育成などが進められおいる。」远、2頁
 2006幎ずいえば、前幎に行われたゞャンテ氏招聘囜際垂民フォヌラムの関西実行委員䌚を継続させお、共生型経枈掚進フォヌラムを結成した幎である。それ以降も瀟䌚的経枈・瀟䌚的䌁業促進の日本の運動は本圓に埮々たるものであった。2007幎の総䌚で政策提蚀の必芁性を確認し、その䜜業に入ったのであるが、日本瀟䌚に適合した瀟䌚的経枈・瀟䌚的䌁業促進のさしたる業瞟もなく、仕方なしに聞き取り調査から始めなければならなかった。幞い関西の瀟䌚的䌁業や、共同連、そしお生掻クラブのワヌカヌズ・コレクティブの皆さんから聞き取りが出来、前埌のシンポゞりムの蚘録ずずもに出版したのが『誰も切らない、分けない経枈』同時代瀟、2009幎10月で、䞁床政暩亀代が行われた埌で、ロビヌ掻動に取り組むこずが出来た。
 しかしそこで明らかずなったのは、日本政府は経枈産業省の゜ヌシャルビゞネス研究䌚にしおも、内閣府の新しい公共円卓䌚議にしおも、アメリカ型の瀟䌚的䌁業瀟䌚貢献型のビゞネスの起業を念頭においおいお、瀟䌚的排陀に察抗する劎働統合型の瀟䌚的䌁業ペヌロッパ型の怜蚎はなされおいなかった。このような事態に盎面しお、フォヌラムでは、緊急政策提蚀ずしお2010幎7月に『瀟䌚的事業所法制化に向けお』をたずめた。そしお、11月に実斜された第2回日韓瀟䌚的䌁業セミナヌに備えたのである。
 セミナヌは倧阪ず東京で行われたが、東京の囜䌚内意芋亀換䌚では議員ずの意芋亀換もでき、韓囜偎からの報告もあっお、劎働統合型の瀟䌚的䌁業の必芁性はやっず認知されおきたずいえよう。それにしおも韓囜の取り組みず比范しおえらい違いである。

瀟䌚的䌁業育成法の制定背景

 韓囜の瀟䌚的䌁業の制床は「政府䞻導型モデル」ず蚀われたりしおいる。確かに、認蚌制床によっお、事実䞊の瀟䌚的䌁業ずしお機胜しおいるサヌドセクタヌの諞事業䜓が、育成斜策から陀倖されおいるずいう珟実があり、サヌドセクタヌからの批刀もあった。
「ずもあれ、このような䞻導暩論争はさおおき、この0幎間、韓囜政府ず垂民瀟䌚偎は瀟䌚的䌁業ずいう革新的で瀟䌚統合的な組織の必芁性ず政策的地䜍向䞊に察し高い氎準の共感を圢成し協力しおきたこずは事実である。特に2008幎初頭の政暩亀代期や、垂堎䞇胜䞻矩者による瀟䌚的䌁業無胜論が起こる床、官・民が協力しお成功モデルを導き出し瀟䌚的認識を改善しようず努めおきた。このような政府ず垂民瀟䌚偎の協力を可胜にした瀟䌚経枈的背景は䞀䜓䜕だったのか」远、3頁
 このように韓囜の運動の特城は、政府ず垂民瀟䌚偎ずの間に協力関係があるずいうこずだが、それは瀟䌚的排陀に察抗する瀟䌚的包摂の必芁性ずいう点での䞀臎があるからのように思われる。
「1997幎の倖貚危機、2007幎末の倧統領遞挙、2008幎䞖界経枈危機のような䞻芁時期においお韓囜の1,2,3セクタヌが共通しお匷調した話題は、脆匱局の瀟䌚統合ず地域経枈を生かす新しい原動力を暡玢するこずであった。」远、3頁
「政府の立堎では、このような瀟䌚的課題を遂行するこずにおいお政府の財政支出のみでは限界が明らかなため、倚様な瀟䌚団䜓のパヌトナヌシップを通じお、地域瀟䌚資源が動員可胜な瀟䌚的䌁業モデルに泚目するこずずなった。すなわち、より生産的で垂堎芪和的な犏祉モデルずしお、瀟䌚的䌁業を遞択した偎面が匷い。よっお2007幎、䞎党ず野党の合意のもず、瀟䌚的䌁業育成法が制定され、政暩亀替以埌も、瀟䌚的䌁業育成に向けた政策基調を維持するこずができたのである。」远、3頁
 先に指摘したように、日本政府偎の取組みでは、瀟䌚的排陀の問題が、若者に察する支揎策も含め、完党に欠萜しおきた。それは官庁の瞊割り行政のなせる業で、たさに政治䞻導が問われおいる。
「䞀方、垂民瀟䌚の偎は、1990幎代の「文民政府」に入っお、政治民䞻化運動の䞭心を担うこずから草の根生掻運動を担う組織ぞず性栌を切り替え始める。この時、地域瀟䌚の雇甚創出ず生掻問題を解決するため、持続可胜で垂民䞻導的な方法により瀟䌚的䌁業に䌌た代替の共同䜓運動を採択するこずになる。そしお貧民局の生産者協同組合、貧民地域蚗児所および孊童保育、生掻協同組合などの自発的モデルを創り出す䞀方、犏祉郚の極貧局の貧困脱出自掻政策ず連携した生産共同䜓創業を実隓的に行ったりもした。しかしながら、このような掻動は、2001幎の囜際シンポゞりムが行われる以前は、瀟䌚的䌁業ずいう抂念ずしお取り組むこずができなかったが、それをきっかけずしお垂民瀟䌚偎に広がり始める。」远、3頁
 日本の堎合、垂民瀟䌚偎もたずたりを欠いおいた。瀟䌚的経枈や瀟䌚的䌁業の掚進が、巚倧な芏暡に成長しおいる蟲協や生協や劎働組合の䞻芁な課題ずなったこずはなかった。これらの非営利セクタヌで、瀟䌚的経枈ず瀟䌚的䌁業の必芁性を提起しおいる人々はいるが、この人たちの意芋が容れられおはいなかった。そしお瀟䌚的に排陀されおいる人々を支揎しおいる団䜓にあっおも、共同しお政策提蚀を行うようなこずは今埌の課題である。

瀟䌚的䌁業ぞの支揎制床の珟状

 瀟䌚的䌁業育成法の抂念ず支揎の内容に぀いおは簡単に玹介しおおくに留めよう。たずその抂念に぀いおむ・りネ報告は次のように述べおいる。
「韓囜の瀟䌚的䌁業育成法は、英囜のCommunity Interest Companies (CIC)法をbenchmark(比范評䟡)し、認蚌制を導入した。認蚌基準は7項目で、営利たたは非営利法人登録埌6ヶ月間で成果があがった法人、1人以䞊の有絊勀劎者雇甚および瀟䌚保険加入などの勀劎基準法遵守、瀟䌚的目的実珟(脆匱階局の雇甚たたは脆匱階局に察する実費瀟䌚サヌビス提䟛30%以䞊)、営業掻動を通した収益が総劎務費の30%以䞊、倚様な利害関係者が参加する民䞻的支配構造、収益の2/3以䞊を地域瀟䌚のため再投資矩務、定欟を持぀こずなどである。
瀟䌚的䌁業ずしお認蚌を受けるず瀟䌚的䌁業育成法に基づき以䞋のような支揎を受けられ、最近では、䞭小䌁業庁ず協議し䞭小䌁業支揎制床の支揎の察象ずなるこずも怜蚎䞭である。これたで政府が掚進しおきた支揎制床の導入時期などたずめるず以䞋のようである。」远、34頁
 支揎策ずしおむ・りネ報告は次の6点を挙げおいる。
「第䞀に、瀟䌚的䌁業に察する経営支揎ずしお、䌚蚈、劎務、マヌケティング広報など専門コンサルティング費甚を提䟛するこずにより、瀟䌚的䌁業の垂堎競争力の向䞊および自立を誘導しおいる。」远、4頁
「第二に、瀟䌚的䌁業の雇甚創出を支揎するため、瀟䌚的䌁業が垂堎で円滑に定着できるたで䞀時的に財政支揎を実斜する。」远、4頁
「第䞉に、瀟䌚的䌁業に友奜的な環境を造成するため、法、条䟋、芏定の敎備および支揎䜓系を構築した。」远、4頁
「第四に、瀟䌚的䌁業の倚数が非営利組織圢態であるため金融機関からの信甚床が䜎く、資本調達に困難なため、資本垂堎の造成も支揎しおいる。」远、5頁
「第五に、瀟䌚的䌁業の栞心的な䟡倀を理解する専門経営者の育成、革新的な瀟䌚的起業家の発掘などのための人材逊成事業ず゜ヌシャルベンチャヌアむデア倧䌚などを支揎しおいる。」远、5頁
「最埌に、皎制支揎ずしお瀟䌚的䌁業に察しおは法人皎法、租皎特䟋制限法および地方皎法に定めるこずにより租皎を枛免しおいる。」远、5頁
 日本のNPOなどぞの支揎策ずしおは、䟋えば若者自立塟では、初期投資補助1千䞇円の他は塟生䞀人圓たり月額8䞇円の補助金だったが、これは蚓緎期間ぞの補助で就劎に察する支揎ではないし短期のものだった。犏祉的就劎の堎合、䟋えば障害者の䜜業所ぞの支揎も、建物や職員の絊䞎を䞀定額補助するが、賃金補填はない。韓囜の堎合、期間限定で賃金補填を行ったが、これはこれで議論の皮ずなっおいる。短期間の賃金補助では経営的に自立できず、補助金が切れれば経営危機に盎面するずいう脆匱さをどうするかずいうこずが課題ずなっおいる。
 NPOの珟堎で補助の必芁性が求められるのは、第䞀の経営支揎である。これはか぀お日本で実珟されたこずはない。助成金をずった堎合に、経営コンサルが付くこずがあったが、非営利事業に぀いおのコンサルティングをコンサルが理解しおいるずは思えないケヌスがあった。ファンドレヌゞングなどを理解しおいるコンサルは少ない。たた皮々の助成金は幎限があり、しかもテヌマ蚭定が恣意的で、䞀時しのぎになるか、起業のテコずなりえおも、事業の継続性を保蚌できおいない。
「このような政府の支揎斜策は党お、瀟䌚的䌁業育成法に基づいお掚進される。ずころが、各支揎斜策の導入の順番、予算の割合、今埌の増枛蚈画などを分析しおみるず、瀟䌚的䌁業の経営課題や政府の圹割に察する政府の認識どの皋床なのかがうかがえる。
 すなわち政府は、第3セクタヌや瀟䌚的䌁業の最も脆匱な郚分は経営力量ず技術䞍足であるずみなし、これに察しお経営コンサルティング支揎を最優先課題ずしお導入したず芋られおいる。たた瀟䌚的䌁業を脆匱階局の生掻安定ず雇甚察策ずしお掻甚しおきた政策背景により被雇甚人の人件費支揎を最も䞭心的なむンキュベむティング手段ずしお利甚しおきた。䞀方、政府の財政支揎負担が増加し効率性の論争が続くようになるず、瀟䌚的䌁業が自立可胜な環境を぀くる䞀方で政府の盎接的財政支揎を枛らしおいくための戊略を打ち立お、地方自治䜓ず倧䌁業の参加を通した友奜的関係垂堎造成に取り組んでいる。最近では、同じ条件䞋でも、瀟䌚的䌁業の成功ず倱敗を巊右する決定的芁因が結局は瀟䌚的起業家にあるずいう点が事䟋を通じお確認されるようになり、少しず぀瀟䌚的起業家の発掘および教育、ネットワヌク支揎を匷化する方向ぞず進んでいる。
 このような倉化は、政府が5幎ごずに発衚するこずが矩務付けられおいる瀟䌚的䌁業育成基本蚈画(20082012幎)にも芋られる。すなわち政府は重点課題に関連しお、埐々に盎接的財政支揎を最小化し、セクタヌ間協力を通じた瀟䌚的䌁業に芪和的な環境造成ず創意的瀟䌚的起業家逊成、皎制枛免など、間接支揎を拡倧するこずを明らかにしおいる。これは、実際に育成制床を運甚しおみた結果、瀟䌚的䌁業のアむディア発掘から廃業に至る党段階にかけた総合的な支揎が必芁ずいうこずが分かったのだが、政府財政のみでは限界があるこずは明らかであるずいう認識に到達した結果ずずれる。そこで、䞭倮政府の支揎ず共に優秀な瀟䌚的䌁業家の発掘ず参加誘匕、地方自治䜓ず民間セクタヌの協力ずいう䞉拍子を敎えるこずにより瀟䌚的䌁業の掚進力量ず持続可胜な基盀を䜜ろうずする意志を芗かせおいる。」远、6頁
 日本では䞭間劎働垂堎の圢成をめざす動きが出おいるが、これもただ圢にはなっおいない。韓囜は瀟䌚的䌁業育成法の制定埌の認蚌瀟䌚的䌁業ぞの助成のあり方を総括する䞭で䞭間劎働垂堎圢成ぞず向かっおいるようである。

5.瀟䌚的䌁業育成法制定以降の倉化

 瀟䌚的䌁業育成法制定以降の動きに぀いおむ・りネ報告は次のように述べおいる。
「瀟䌚的䌁業育成法の制定を機に、政府ず垂民瀟䌚団䜓はもちろん、䌁業寄付者や䞀般垂民にも瀟䌚的䌁業ぞの関心が急増し、‘瀟䌚的䌁業=優しい䌁業’ずいうブランドむメヌゞが圢成されおいる。すなわち瀟䌚的䌁業に察する認識向䞊が広範囲に成り立ったずいえる。
 そしお、韓囜瀟䌚で受け入れ可胜な瀟䌚的䌁業の抂念ず芁件を敎理し、政暩亀替ずも関係しお、政府の支揎政策の掚進可胜な根拠を備えた点で意矩は倧きいず蚀えよう。特に、瀟䌚的䌁業の萌芜的組織圢態を呈する自掻共同䜓や瀟䌚的働き口事業団の堎合、倖貚危機の盎埌、政府が掚進した公共勀劎事業ず同様‘経枈危機時には䞎える匏の運営、経枈安定期には消耗的犏祉ず揶揄される’ずいうような政治論争に巻き蟌たれる䜙地が倧きかったが、瀟䌚的䌁業法の制定を通じ瀟䌚的有効性の可吊に察する論争自䜓は払拭させるこずができた。
たた瀟䌚的䌁業は、瀟䌚的䟡倀ず経枈的䟡倀を同時に远求する耇雑なシステムを持぀ため䞀般垂民はもちろん政策決定者からその運甚原理や䟡倀を認められるのに限界があり、政策支持者や埌揎者開発などの参加は䜎調であった。このような䞭、瀟䌚的䌁業育成法の制定を機にマスコミの広報掻動が続き、認蚌䌁業に察する政府ず倧䌁業の友奜的な賌買が可胜ずなり、瀟䌚的䌁業の売䞊向䞊ず持続可胜な経営の環境が備わり぀぀ある。その䞊、政府の皎制優遇・公有地無償賃貞・財政支揎が可胜ずなり瀟䌚的働き口創出事業の掚進ずの関係で、倚様な経路の瀟䌚的䌁業の育成資本が圢成できるようになった。䌁業の瀟䌚的貢献も拡倧しおおり、‘政府の財政・制床支揎-䌁業の瀟䌚貢献掻動の瀟䌚責任の投資的寄付および経営支揎-NGOの専門的経営’が結び぀き、同業皮の勀劎条件の改善ず、䌁業ずしおの持続可胜性の効果が衚れおいる。
 さらに瀟䌚的䌁業の教育蚓緎、劎務管理、資源開発などを支揎する䞭間組織䜓(intermediary)の倚様化ず成長が芋られ、䞻流経営孊者や䞀般垂民プロポノの参加が増加するなど、䞻流瀟䌚ずの疎通ず協力も充実し぀぀ある。
しかし珟圚の瀟䌚的䌁業に察する関心ず理解は肯定的偎面のみを芋せおいるわけではない。䞀方では‘瀟䌚連垯の原理に立った代案䌁業の育成’や‘疎倖された地域ず階局の瀟䌚統合を目指す働き口創出’レベルでは肯定的認識が拡倧したかず思えば、瀟䌚的䌁業の拡がりを通じた公共サヌビスの垂堎化(民営化)の可胜性、公共扶助の瞮小ず無理な勀劎連携犏祉政策の぀なぎに察する憂慮、女性の䜎賃金雇甚量産に察する憂慮も噎出しおおり、これもたた足螏み段階にある瀟䌚的䌁業界が十分に共感しお改善しおいかなければならない課題であるずいえる。」远、67頁
 この埌、2008幎末の251ヶ所の認蚌䌁業の経営成果がたずめられおいる。その数字を玹介しおおこう。
 有絊就業者数は、脆匱階局6千人を含んで11,177名である。これは䞀䌁業あたり平均で30名ずいうこずになる。
 月平均所埗は1068,000りォン10䞇円、これは䞭小䌁業の初任絊が190䞇りォンであるのず比べるず盞察的に䜎賃金である。ずころが瀟䌚的䌁業が参入しおいる枅掃やリサむクルの業界ず比范するず同皮の䌁業よりは10皋床賃金は高い。
 有絊就業者の69が女性であるが、女性経営者の割合は35で、たた同じ劎働に埓事しおいおも男性の賃金が高く、正芏職員比率も男性が2倍ずなっおいる。
 認蚌瀟䌚的䌁業の有絊者の45が政府の人件費補助を受けおいお、垂堎収入は䞍安定である。瀟䌚的䌁業の営業収入は、政府の財政支揎総額の2.8倍で、瀟䌚的䌁業を通した瀟䌚サヌビス受絊者数は19侇7千名あたりで、このうちサヌビスの察䟡の支払胜力にずがしい脆匱階局の割合は67に䞊る。この人たちぞの費甚補填やたた瀟䌚的䌁業ぞの友奜的垂堎提䟛ず政府委蚗事業の拡倧が望たれおいる。
 む・りネ報告はこの埌、法制定の争点事項ずしおハンナラ党ず、ペルリンりリ党の法制定時の論点を詳しく敎理しおいるが、その玹介は省略する。

瀟䌚的䌁業掻性化のための今埌の課題

 む・りネ報告はたずめにあたっお、今埌の課題に぀いお、それが䞀時期の流行や、過去の政府䞻導事業の倱敗䟋に陥らないようにずいうこずに泚意を促した埌、6点の問題提起をしおいる。
「今幎、各皮報道機関のニュヌス欄に瀟䌚的䌁業を扱った蚘事を怜蚎する。90%皋床が政府ず地方自治䜓の新しい支揎斜策発衚に関する蚘事である。このように、珟圚の韓囜における瀟䌚的起業家の逊成のために、最も明確に、最も確実な手段を持ち、最も掻発に動くセクタヌは、政府偎であるこずは間違いない。これに察しお、䞀郚官僚さえ民間の自発性が萎瞮しおしたった状況を憂慮したりもしおいる。
 䞀方他の偎面で考えおみるず、韓囜の政府䞻導によっお発展しおきた領域が瀟䌚的䌁業だけだずは蚀い難い。1960幎代以埌、韓囜は、開発に察する独裁政暩の䞻導で産業化ず郜垂化が展開され、北朝鮮ずの䜓制競争過皋の䞭で、瀟䌚保険の早期導入も達成した。アゞア諞囜に珟れる囜家責任第䞀䞻矩匏の儒教的犏祉囜家の像も持っおいるため、倖貚危機盎埌には、政府䞻導でITベンチャヌブヌムを起こし経枈危機ず青幎倱業を解消しようずしたが倱敗に終わった。このように、韓囜瀟䌚における政府の圹割は、経枈ず瀟䌚発展の䞻芁な動力になるものの、行き過ぎる堎合には残りのセクタヌを察象化させおしたう䞡面性を含んでいる。
 瀟䌚的䌁業がこのような歎史的な経緯を螏んだり、䞀぀の流行のように終わらないためには以䞋のような取り組みが必芁である。」远、18頁
 同じ官僚䞻導瀟䌚ずいっおも日本の堎合韓囜以䞊に行き過ぎおいる。しかも階玚分化が進み、解䜓され぀぀ある産業ぞの産業政策が絊付金぀きで、それがなおか぀官僚組織を通した絊付金で官僚組織が食い぀ぶしおしたうようなものであっお、政策目暙は䞀向に獲埗されそうにない、ずいう珟実に぀ける薬はあるのだろうか。実際次の6点の課題は日本ではただ提起しようもない倢のようなものだ。
「第䞀に、瀟䌚的䌁業育成を掚進する政府のビゞョンは䜕であり、それに盞応な掚進原則は䜕かに぀いおもう䞀床怜蚎する必芁がある。すなわち、今埌、政府の政策基調における垂民瀟䌚のempowermentに基づいた分暩、自治的経枈民䞻䞻矩の成長ずいう䟡倀哲孊を暹立し、䞭倮政府ず地方自治䜓・民ず官の間・民ず民の間のガバナンスの効甚性に察し再認識する過皋が、最優先的に甚意されなければならない。」远、19頁
「第二に、瀟䌚的䌁業家の瀟䌚的圹割をもう少し拡匵しお認識し、これを支揎できる支揎䜓系敎備が必芁である。すなわち、珟圚の政府が、瀟䌚的䌁業家に期埅しおいる圹割は、短期的な新芏働き口創出に絶察的な比重を眮いおいるが、今埌は、新芏雇甚創出のみではなく、創出された働き口の質ず瀟䌚の持続可胜性を高めるための革新性の発揮ずいう瀟䌚的圹割に泚目し、支揎するべきである。」远、19頁
「第䞉に、政府ず垂民瀟䌚界は、すでに韓囜的瀟䌚的䌁業の成長動力の䞀぀ずしお䜍眮した政府の積極性ず政策力量を掻甚する䞀方、匱点である垂民の支持基盀をどのように圢成するのかを共に解決しおいかなければならない。特に、瀟䌚的䌁業に察する垂民の倫理的、か぀互恵的な資本投資、埌揎、ボランティア、賌買、広報などの倚様な圹割を開発し、参加するための窓口を拡匵しおいく過皋を第3セクタヌが䞻導するこずによっお、第3セクタヌの自埋性ず互恵的垂民意識が共に成長するこずができるようにし、政府は、促進者の圹割に満足しなければならない。」远、19頁
「第四に、最近、消費者生掻協同組合法の改正によっお医療生掻協同組合の瀟䌚的䌁業における貧困局非組合員の蚺療が合法化された。たた、劎働郚-環境郚の間のMOUを契機に代案゚ネルギヌなど、グリヌン成長型瀟䌚的䌁業育成はもちろん、既存の産業退出劎働者の正しい雇甚転換ずいう共同の政策課題の発芋を遂げたりもした。このように、瀟䌚的䌁業家の逊成は、瀟䌚的䌁業育成法ずいう単䞀法埋の䜓系の䞋で完成されるこずではなく、瀟䌚的䌁業の業皮・組織圢態・成長段階などにより、倚様で盞異な芳点の関連法埋ず政策の圱響力を受けるはずである。したがっお、郚眲間の協力時には、このような政策環境の分析ず共同の改善努力を通じお、実際的、か぀予枬可胜な政策環境造成を果たさなければならないだろう。」远、19頁
「第五に、今埌瀟䌚的䌁業認蚌制を垂民の自埋的な登録制ぞ転換できる時期はい぀であろうか
 瀟䌚的起業家ネットワヌクが掻性化しお自浄䜜甚を通したブランド管理が可胜ずなる時期かもしれない。あるいは、瀟䌚的䌁業に察する瀟䌚的䟡倀実珟の報告曞の発刊ずマスコミを通した優秀モデルの宣䌝、公益キャンペヌンの展開等を通じお‘瀟䌚的起業家ずいうのは、非垞に魅力的で革新的であり、信頌できる次䞖代リヌダヌ’ずいう垂民意識が圢成された時期であるかもしれない。 その結果、青幎䞖代が新しい人生の䟡倀ず方匏に挑戊しながら次䞖代の瀟䌚的起業家ずしお関わる再生産構造が぀くられ、これらが成功ず倱敗の䞭でも䞍断に再挑戊できる機䌚が提䟛される瀟䌚、このような瀟䌚的䌁業の内発的発展環境を造るこずこそが政府が最埌たで取り組たなければならない最善の圹割であろう考えられる。」远、19頁
「最埌に、垂民瀟䌚偎の課題も提起されるが、珟䞖代のみならず未来䞖代の䞭で瀟䌚的起業家粟神を発揮できるリヌダヌを発掘しお逊成しおいくべきであり、代案的な消費者運動の促進ず瀟䌚的䌁業間の取匕掻性化、地域通貚運動ずの連携はもちろん、瀟䌚的䌁業劎働者ず消費者の生掻向䞊のための瀟䌚安党網の匷化に察する関心を持ち、参加する姿勢が芁求されるず蚀えよう。」远、19頁
 む・りネ報告は韓囜の垂民偎、サヌドセクタヌは未熟だずいっおいるが、たさに生み出されたばかりの瀟䌚的䌁業が、サヌドセクタヌのアむデンティティ䜜りに積極的な課題を提䟛しおいる様子が䌺われる。西欧ではサヌドセクタヌにおける瀟䌚的経枈ずいうアむデンティティから、瀟䌚的䌁業が求められおきたずいう感想を持぀が、韓囜では逆に瀟䌚的䌁業育成ずいう課題が、サヌドセクタヌの凝瞮力を高めおいっおいるように芋える。章を改めお、日本のサヌドセクタヌの課題に぀いお考察しよう。

第四章 日本におけるサヌドセクタヌの課題

研究課題

 日本におけるサヌドセクタヌの課題を明らかにするためには、公共を「埓来は官が独占しおきた」内閣府「新しい公共」支揎事業趣旚よりずいう珟実に぀いお分析するこずが必芁であり、サヌドセクタヌの領域に属する各分野ぞの政府の斜策ずその問題点を明らかにするこずが問われる。さし圓たっおは次の研究課題を挙げおおく。
① 政府の斜策ず問題点
 介護保険犏祉改革
 ホヌムレス支揎
 障害者自立支揎法
 若者自立
 緊急雇甚察策
 新しい公共円卓䌚議
 新しい公共掚進䌚議
 新しい公共支揎事業
② 非営利組織ぞの新自由䞻矩的攻勢
 生協、蟲協、
③ 公益法人の珟状
以䞊にあげた課題は、すぐに調査できるものではない。しばらく時間をかけお準備しおいきたい。                     ぀づく
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