　PC（政治・文化）講座は、1997年末から2ヶ年の計画で開始されました。その主旨は、「商品・貨幣・資本の概念的構造を解明し、物象による人格の意志支配を明らかにすることで、近代の社会的意識諸形態への根底的な批判を試み」（趣意書より）ることにありました。この課題は「文化知の提案」へと具体化されました。その後、1999年から、新しい社会運動の胎動が始まり、アソシエ21にかかわることで、2000年春から第2次PC講座を開講しました。この講座は、文化知の観点から様々な社会関係の解明を意図したものでしたが、対話論と他者論で随分勉強させてもらいました。

　そして2001年春からは、2ヶ年計画で第3次PC講座を開講しました。この講座はこれまで獲得してきた内容を一般に普及させていくことを狙いにしていました。ところが、文化知の提案の一つの試みとして、1997年から「哲学の旅」と題して、文化知につながるような哲学、あるいは、それを出発点に文化知に到達できるような哲学を探してきていましたが、カントの超越論的仮象論を知ることで、一つの跳躍点にたどり着いたのでした。そしてカントの理論を踏み台にすると、マルクスがやり残していたヘーゲル弁証法の転倒にもとづく弁証法の叙述に見通しが出てきたのです。

　そういうわけで、第3次PC講座の前半は、もっぱらヘーゲル弁証法の転倒に時間を割くことになり、ほとんどをそのための作業に費やすことになりました。現在この作業に一応目途がつけられましたので、以降は、当初の企画にそって、講座を続けることにします。引き続き皆さんの参加と支援をお願いします。

第3次PC講座実施要項

1）2002年度のカリキュラム
　全体のテーマ：新しい思考
　　第1回　3月9日（土）外の主体の弁証法
　　第2回　5月11日（土）関係の論理
　　第3回　7月13日（土）他者論
　　第4回　9月14日（土）コミュニケーション論
　　第5回　11月9日（土）協同主体論
　　第6回　1月11日（土）新しい思考（まとめとして）

　2）講師は榎原が担当しますが、発表するメンバーは随時発表できます。

　3）参加費：稼ぎのあるメンバー年間5万円
　　　　　　　学生・フリーター　1回5,000円（LETSでの支払可）

　4）参加ご希望の方は、メールでご連絡下さい。
　　　　　　　kyw04500@nifty.ne.jp

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Author: admin Published: 2006/1/5 Read 2366 times

第3次 政治・文化（PC）講座後半部のご案内 終了！

第3次PC講座実施要項

第3次　政治・文化（PC）講座後半部のご案内　終了！