シロネコ［2003/04/21 17:54］

　競争経済システムは、人間をその機能だけで測り、人間のためにある経済が人間の上位にきて、人間が経済の部品となる全体主義的なシステムです。日本人がこの競争経済の侵入を許すことは、日本人が一生、倒産や失業に脅えながら過労とストレスの中で生活することであり、ゆとり社会の対極なうえに、ヨーロッパの共存経済を弱めることですらありますが、もし日本が、アメリカン・グローバリズムの侵入に歯止めをかけて「経済内戦」を停戦し、ヨーロッパ型の、環境と福祉とゆとりを重視する共存経済を導入するならば、アメリカの世界戦略の一方「世界のアメリカン・グローバリゼーション」は、ヨーロッパと日本で包囲して対抗することができます。アメリカの軍事戦略は誰も止められませんが、経済戦略は止められます。日本が競争経済化することは、アメリカの援護に等しく、共存経済化することは、ヨーロッパの援護と同義です。従って日本は、日本の競争経済化を食い止め、共存経済システムへの移行を模索しなくてはなりません。これが、アメリカに反戦する唯一最大の方法だと考えます。

福祉状況の根本的改善について

シロネコ［2003/4/21 17:54］

　昨今、日本の競争経済化が加速しておりますが、これは、人間を「組織の役に立つか、立たないか」で選別する風潮であり、きわめて危険だと感じています。いわゆる「健常者」ですら、能力を測られ、要・不要を審査され、捨てられるまでは働いて、捨てられたらホームレスになったり自殺したりするようになったいまの日本社会で、どうして「障害者」や老人・子供・女性が尊重されたり、福祉が発達したりするわけがあるのでしょうか？　いま、日本が陥りつつあるのは、「反福祉国家」であると考えます。従って、福祉のためを思うなら、日本の競争経済化を止めなくてはならないと思います。いまのアメリカ型競争経済は、旧来の日本型経済を克服するために導入しているものですが、一方、ヨーロッパでは、より福祉や、環境やゆとりを重視した共存型の経済システムが模索されており、日本が追随すべきはこちらではないのか？と提案いたします。
　日本の競争経済化による、「経済内戦」状態を止められないかぎり、日本の福祉状況は、いくらでも悪化はするでしょうが、好転するはずがないと考えます。

環境問題の、唯一最大の解決方法について

シロネコ［2003/04/21 17:55］

　地球環境問題の最大の元凶のひとつは、日本人の働きすぎであるので、日本人が怠け者になれば、地球環境は助かります。日本が、地球環境破壊と人間の過労の上に初めて成立するような競争経済システムを維持することこそが、すなわち地球環境破壊です。
　それに、競争経済システムは、人間を働きすぎに駆り立てることで「ストレス」を生みますが、ストレスは、個人から苦しみのあまり、他人のことを考える余裕を奪ってしまうので、当然、個々人が環境のことを考える余裕をも奪います。
　競争経済システムは、地球環境破壊と、個人のゆとり・環境精神の破壊の、2重に環境破壊に貢献します。
　日本人が仕事主義を捨てて、いい意味で怠け者になって、ゆとり社会ができれば、日本の内外の環境が、根本的に改善されるでしょう。それ以外の方法はすべて、一時しのぎでしかないと考えます。

文化保護および文化振興の、最も有効であろう方法について

シロネコ［2003/04/21 17:55］

　いま日本では、旧来の日本型経済を克服するために、アメリカ型競争経済を懸命に導入しています。しかし、これは、本来人間のためにあるはずの経済が、人間の上位に来て、人間が経済に仕えるようになるシステムであり、環境・福祉・ゆとりを破壊する上に、文化も破壊するものだと考えています。
　この競争経済システムは、経済での競争を良しとし、全ての個人に、利潤・エゴの追求を強いるものであって、経済的実利のみに価値を置きます。したがって文化は、経済の邪魔にならない程度、もしくは経済の役に立つ形でしか、生き残ることを許されません。
　しかし、「文化」とは本来、人間の内面を豊かにするためのものであって、それはむしろ、人と人が心豊かに共存共栄すべきことを教えるもののはずです。つまり、競争経済とは相容れないものだと考えます。日本の競争経済化がこのまま進むことは、日本の文化の衰退・壊滅につながりかねません。
　日本の文化を守る最も有効な方法は、いま日本で進行しつつあるアメリカ型競争経済化を否定して、より穏健な、多様性を尊重する、ヨーロッパ型共存経済に移行することではないでしょうか？と提案いたします。

アメリカン・グローバリゼーションの、経済・軍事面における、日本での現れについて

シロネコ［2003/4/21 17:56］

　昨今、日本ではアメリカ型競争経済化が、明らかに加速しています。また、新ガイドライン→有事法制の流れがあります。
　この2つは、まったく別の問題に見えますが、実は、ともに、アメリカの「世界のアメリカン・グローバリゼーション」の、経済・軍事面における、日本での現れであって、元はひとつだと考えます。しかし、日本人みながそう考えて、これを拒否できれば、日本は共存型経済と平和憲法を手に入れて、欧・米対立を調整することができ、北の経済競争をも終わらせて、南北問題解決への道も開けるのではないか？とも思います。

教育問題の、根本的解決について

シロネコ［2003/4/21 17:56］

　いま、日本はなぜか、本来あるべき「ゆとり社会」の正反対に傾きつつあります。
　バブルが弾けて、ようやくこれで、仕事だけの人生から解放された、と誰もが思ったはずなのに、また過労とストレスの人生にぶり返っているのです。
　その結果、本来ゆとり社会に合わせて始められたはずの「ゆとり教育」は、うまく機能せず、教師は仕事に追い立てられ、子供は、さらなる経済競争社会に適応するための勉強を、強いられています。この競争経済の流れは、一体どこから来たのか？これは、旧来の日本型経済を克服するために、アメリカ型競争経済を導入していることから来ています。
　しかし私は、これは、心の豊かさなどより、ひたすら経済的利益のみ追求するものであって、エゴイズムを善とし、教育・ゆとり・福祉・環境には有害なシステムだと認識しています。一方、ヨーロッパでは、よりゆとり・福祉・環境を重視した、より穏やかな共存型の経済が模索されており、日本はこちらを追随しなければ、ゆとり社会にはなりえず、従って、ゆとり教育も失敗すると考えます。
　競争経済が競争教育を生むのであるなら、共存・ゆとり経済が、ゆとり教育を生むでしょう。

日本の共存経済化について1

シロネコ[2003/05/04 11：23]

　私は、東京と地方（愛媛県）の、両方を観察した結果、いま日本は、旧来の日本型から、「日本式アメリカ型」に移行しつつあり、しかし、その両方・日本型も日本式アメリカ型も、ともに、根本的な欠陥を内蔵しており、ともに好ましくない、と結論しております。なぜならば・・そもそも、アメリカ型競争経済は、日本型が好ましくないから、導入されているものではありますが、これはいま、言わば「日本式」に誤訳されてしまっている。というのは、ひとつには、日本人には、本家のアメリカ人ほどの、精神的自由はないにもかかわらず、経済競争だけ自由化されているということ。それは、最悪の場合、「あまり自由のない、会社人間が、自由競争させられる」ことになり、それは、ストレスの極みではないのかと考えます。ふたつには、自由競争を補完する機能である、セーフティーネットが未整備のまま、だと言うこと。これでは、一度敗ければ、もうホームレスか自殺かしかなくなりますので、人々は、生き残りをかけて、「経済内戦」するしかなくなります。従って、「セーフティーネットなき自由競争」は、地獄の一種でしょう。

日本の共存経済化について2

シロネコ［2003/05/04 11：23］

　つまり私は、アメリカ型競争経済は、日本型より良い面もあるが、「自由精神と自由競争」がセットでないなら、いまの日本式アメリカ型のように、単に人々に、自由競争を強制する結果にしかならないのだ、と思っております。かといって、旧来の日本型は、人間を「会社人間」だの「社畜」だのにしてしまう「集団主義経済」であり、いまから日本がそれに回帰すべきだとは、私は思いません。これはこれで、一種の狂気だと思います。そして、日本型も、日本式アメリカ型も、その内蔵している欠陥とは何なのか、というと、「経済が、人間の上位にきている」という一点だと考えます。一体、経済は、人間のためにあるのか、それとも、人間が、経済のためにあるのか？改めて問われるなら、誰でも、経済が、人間のためにあるに決まっている、と答えると思うのですが、この両システムのなかにドップリ浸かっている人々には、この問いは、思いもつかないわけで、これでは、洗脳でありましょう。そして、もし人々が、「人間のためにある経済」を目指そうと思い始めるならば、そのモデルは、ヨーロッパにあるのではないか？と、私には思われるわけです。

日本の共存経済化について3

シロネコ［2003/05/04 11：24］

　私の分析は、日本と世界、また、世界史と世界情勢（タテとヨコ）を勘案している、つもりであります。
　マクロのレベルで言えば、昨今のアメリカの暴走は、一方＝共産主義が倒れたので、もう一方＝資本主義もバランスを失って、10数年かけて倒れつつある、歴史的過程であろうと捉えております。そして、いまのアメリカ型競争経済は、資本主義が「極右化」して、弱肉強食そのものになったものであり、いま日本は、よりによって、それを懸命に追随しているから、年間3万人も自殺者が出ているのだ、と考えます。
　しかし、一方、ヨーロッパは、社会主義と資本主義の中間を取った、第三の道を選びつつあり、また中国なども、「社会主義市場経済」として、いわば社会主義方向から、中間を取りに行っていると、見ています。この中で、アメリカは資本主義を極右化させ、さらにそれを、日本が追随しているわけです。果たして、日本はこのまま、資本主義を極右化して良いのか？それとも、資本主義・社会主義100年間の実験の成果を活かして、「第三経済化」すべきなのか？・・そして、ミクロのレベル＝個人個人からしても、大多数はゆとり社会を望むであろう、と思うのです。

共存経済と自然文明1

シロネコ［2003/05/04 11：46］

　アメリカン・グローバリズムは、競争経済の極致・極右であり、いま進行しつつある、その日本への侵入は、資本主義と社会主義の長所を組み合わせて、短所を相殺した、「第三の経済システム」によって抑え込むことができ、そのモデルはヨーロッパにある。
　そして、もし日本がヨーロッパとともに、北の共存経済化を進めれば、アメリカの世界戦略（世界のアメリカン・グローバリゼーション）をも封じ込むことができ、北の中での対立が終わって、南北問題の解決に向かってゆく。そして、国連が仮に崩壊したとしても、EUをモデルとして、世界連邦建設に向かってゆくだろう。
　これが、私が最終的に主張していることです。
　そして、以上の展開は、「競争経済VS共存経済」の対立軸を基にしているのですが、それと並行して、もうひとつ対立軸があると考えています。
　それは、「自然文明VS機械文明」の対立軸です。
　自然一辺倒でもなく、機械文明一辺倒でもない、やはり、その中間を取った「自然文明」、このモデルもやはり、ヨーロッパ（特にドイツ、オランダ）、またはオーストラリアにあると見ております。

共存経済と自然文明2

［2003/05/04 13：03］

　いま日本で、機械産業VS自然の比率は、9：1で、機械産業が優勢でしょう。だからこそ、自然の比率を高めなくてはなりません。なぜなら、機械産業文明の「文明病」「文明毒」を治療・解毒できるのは、「自然の安らぎ」以外に、ありえないからです。
　「自然文明と共存経済」はセットであり、「機械文明と競争経済」はセットでありますが、後者は、文字通り、不自然であり、様々に形を変えて、ひたすら人々の精神を脅かし続けます。しかし一方、機械産業文明以前の、自然一辺倒では、人々の物質的生活は、日々脅かされ続けるのです。従って、機械産業と自然の比率は、5割づつであれば、人々の物質的・精神的バランスは、理想状態に達するでしょう。
　いま日本では、競争経済が、機械産業文明を支えているため、経済システム自体を共存型に移行する以外に、機械産業と自然の理想的共存状態である「自然文明」を実現する方法は、ないと考えます。競争経済→共存経済の流れは、機械文明→自然文明の流れと、並行すべきものです。
　人間にとって理想的な世界は、資本主義+社会主義の共存経済、そして、機械産業+自然の、自然文明に間違いないはずです。

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Author: admin Published: 2006/1/5 Read 2974 times