2001.2.15　榎原均

　伊藤一さんが「21世紀の社会運動の綱領草案」に対して批判的検討を加えて下さっています。

　『国際主義』http://www.ngy.1st.ne.jp/^ieg/inter/vol3-3/vol3-3.htm36号と38号に「榎原綱領（案）の検討」と題して連載され始めています。私としては「完結してからコメントします」と伝えておいたのですが、伊藤さんの作業が、綱領草案そのものの検討からさらにその背景にある私の価値形態論研究の検討にまで広がっているということで、当分の間、完結を期待出来そうにもありません。

　それで、共産主義研究と名づけたフォーラムを立ち上げ、そこで伊藤一さんの論文を掲載し、私の方で簡単なコメントを付したり、また、私の過去の未掲載の論文を発表したりして行きます。

　実は、2000年度の私の最重要課題として、綱領草案の解説文の作成をかかげていたのですが、新しい社会運動が始まり、新しい世代が運動に登場してきたことで、この間、別のスタンスで活動してきました。今後も解説文のうち、とりわけ20世紀の共産主義運動の総括といったテーマにはあまり時間を割けそうにもありません。そこで、HPにこのフォーラムを開くことで、皆さんんの協力を得て、総括作業が進められるのではないかと考えています。最初に批判を提起して下さり、フォーラム開設を可能にして下さった伊藤一さんに感謝の意を表明しておきます。

　伊藤さんの論文は「榎原綱領（案）の検討1，2」の他に、2000年8月15日付で出ている関西での土曜会での報告「政治革命先行説の検討」があります。土曜会は、1999年春までは私もその一員でしたが、アソシエ21に参加するかどうかで高寺さんに反対され、関係を断たれたため、以降参加していませんし、また、現在では参加する意志もありません。でも「榎原綱領（案）の検討その1」を書いた伊藤さんの「政治革命先行説の検討」には注目し、2000年9月2日の綱領研究会にコメントを発表しました。それで、フォーラムでは、上の順序で論文を掲載します。

　また、国際主義には『火花』2000年12月号「戦術論争発展のために」流広志論文が転載されています。この労作は、伊藤―榎原間の問題意識の相異について要領よくまとめていて、このフォーラムにとって非常に意義があります。

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Author: admin Published: 2006/1/5 Read 2371 times