Fさん：LETSだと、通帳はマイナスでも気持ちは豊か。……“喜びが回っていく”感じ。いつのまにか『自分に何ができるか』を探し始める。『ゆいまーる』（Fさんの作業所）の皆さんも、これなら“自分が何かの役に立つ”経験をしやすいのではないか。

Uさん：一般のお金を使う場合との、そういう気持ちの面での違いがすごく重要だと思う。参加する人は「楽しそうだから」と言って参加するだけだが、実際には、無意識的にいろんな影響があるはず。その＜無意識的な影響＞にすごく興味がある。一般のお金での就労に苦痛を感じる“引きこもり”の人々にとっても積極的な意味があると思う。

Mさん：仮にLETSが失敗しても、誰も何も損失がない。全体としてゼロなのだから。これはいい。

Oさん：誰かが赤字のまま逃げてしまっても、すでに支払いは済んでしまっており、誰も損をしていないのは不思議。

Sさん：自分が関心があるのは『社会的自由度の増大』ということだが、決済システムに選択肢が増えるのは自由度が増すことではないか。そういう意味で興味がある。

Yさん：“売り・買いの楽しさ”ということをすごく感じる。

　開かれた場所にしないと、お互いのサービスがすぐに陳腐化するのではないか。

Skさん：一般のお金で悪さをしていた人も、LETSに参加することで人間が変わるのではないか。

Nさん：前回よりも今回が面白かったのは、本物の契約ややりとりがあったから（笑）。

　自分は今すごく赤字の状態で申し訳ないので、ぜひ今回の口座残高は次回に引き継ぎにして欲しい。

Moさん：やってみて感じたが、LETSというのは、自分から積極的に関わろうとしない限り、まったく関わらなくていい。それがすごくいい。

　一つのお金しかないと、そのお金で失敗したらもうあとがないが、いくつものお金があると、一つで失敗してもまた他のところで頑張ればいい。それがすごく気持ちを楽にしてくれる。

　普通の借金だと、返済する方法は一つしかないし、返済のためには奴隷のような決まった労働をしなければならないが、LETSだと、『どうやって返そうか』とむしろ楽しくなる。“借金の楽しさ”みたいなものがある。

　仕事を頼むのに、ぜんぜん知らない相手だと不安だが、あるていど顔見知りの範囲で探せるのはいい。

　最初は黙って説明を聞いていただけの参加者たちが、LETSゲームが始まったとたんにものすごく活発に会話を交わすようになっていて、これはまさしくLETSの力だなー、などと考えていました。経済的やりとりだけではなく、コミュニケーションを促進するんですね。

　最終的には、わずか30分あまりのゲームで、45回、15万円以上（円に換算して）の取引が成立しました。単なるお遊びのやりとりもあったようですが、本物の契約も交わされていたようで、今回のゲームによって生じたそれぞれの口座は、次回までそのままの残高で継続することになりました。来年初頭に予定しているLETSの正式立ち上げの際には、このゲームでの口座がそのままシフトする形になるかもしれません。

　最後に、京都LETSの実行委員会を設置するお話と、第3回の準備会の約束をして、お開きとなりました。

　……ところで、LETS貨幣の単位の名称なんですが、何かいい案ありません？　今回は「ユニオン」でやったんですが、どうも不評で……。「ユニ」「モモ」、あと漢字を使って「球（“円”ではなくて）」なんてのが今出ているものなんですが……。

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Author: admin Published: 2006/11/27 Read 1966 times

8.27 LETS準備会報告

各人の感想は以下のようなものでした。

8.27　LETS準備会報告