office-ebara

（お知らせに掲載予定がバラキン雑記に間違って掲載してしまいました。両方同じものですがこちらにも掲載します。）

第17回公開講座のご案内

ネットワーク情況・関西　代表者　表　三郎　
Ｅメール：sakatake2000@yahoo.co.jp 携帯：080-3139-7820（境）
　
　今年になって公開講座は「若者の労働環境」というテーマで、若者たちからの報告を聞くという形をとっています。すでに5回終わりました。今回は、その企画とは別の座談会です。ハイデガー座談会に始まり、3月にはレヴィナスを取り上げましたが、そのあとはデリダにしようとなっていました。それをいよいよ9月に実施することになりました。
　デリダについてはなかなか捉えどころのない思想家で、評価もまちまちですが、第一回目は『フッサール幾何学の起源』（青土社）の序説や『声と現象』（理想社、新訳はちくま学芸文庫）のフッサール批判を中心に、せいぜい『グラマトロジーについて』（現代思潮新社）まで位のデリダの思想について取り上げます。
榎原は今これらの著作について検討した論文の作成中ですが、いわゆるフランスの現象学者たちがなぜフッサールの思想に惹かれたのか、そこがまだよく理解できないのが現状です。この辺のところを議論の中心に出来ればと思っています。
『グラマトロジーについて』は従来第一部しか読んでいませんでしたが、猛暑で書くことが出来ないので仕方なく第二部ルソー論を読みましたが、なんとこちらの方がずっと分かりやすいことに気がつきました。これはルソーの『言語起源論』と『人間不平等起源論』の詳細な分析ですが、デリダは代補や差延をルソーの中に読み込んでいて、これらのデリダ特有の概念を理解するのに役立ちました。
代表の表によれば、デリダを数回続け、いずれはハイデガーについてもう一度やってみたいということでしたが、デリダの効用は、デリダを読めば、ハイデガーがスラスラ理解できるというものですので、これは非常によい計画だと思います。
ということでデリダについてのいろいろな話を皆さんに語ってもらいます。奮ってご参加ください。
　
日時　　2007年9月24日（月）午後1時から5時　終了後交流会
場所　　ひとまち交流館京都（バス停河原町正面東側）
テーマ　　　デリダについて語ろう
メンバー　　清　眞人さん（近畿大学教授）　仲正昌樹さん（金沢大学教授）
　　　表　三郎さん（ネットワーク情況）　榎原　均さん（office-ebara主宰）
参加費　カンパ制　（当NPO会員は無料です）
主催　　ネットワーク・情況関西　代表者　表三郎　事務局長　境毅
後援　　情況編集部　大下敦史
　　　　NPO法人ワーカーズ・コレクティブ・サポートセンター

投稿者： ebara 投稿日時： 2007-8-24 21:02:22 (1947 ヒット)