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12.こぼれ話(その4)ライフスタイルの見直し


12.こぼれ話(その4)ライフスタイルの見直し


2002.3.27 榎原 均

 学校教育を受けて会社に就職し、定年まで勤めあげて退職後は年金をもらう、そしてちゃんと子供を育て上げ孫と散歩している。

 このようなライフスタイルが何となく、皆が当たり前のように目標にしています。
 恐らく、今日の親の世代の多くはこの様なライフスタイルを生きてきたのですね。
 ところが今の若い人たちにはこのようなライフスタイルは用意されていません。
 あったとしても非常に狭き門になっています。

 あと三十年間成長し続ける会社って、どれだけあるでしょうか?

 よく考えて見れば、親の世代が当たり前だと考えているライフスタイルは、日本でも、ほんの三十年間も続かなかったのですね。日本で、2千万世帯がこのようなライフスタイルをとり得たとしても、世界を視野に入れれば、アメリカや西欧を含めたとしても、受益者は人口の5%に達するでしょうか。

 ごく少数の人だけに、しかも一世代といった短い期間にしか出現しなかったライフスタイルを目標にするとすれば、これはかなわぬ夢を追っていることになりかねません。
 歴史をさかのぼってみても、また今日の世界をみても、大多数の人々は農業や山経営で働き、自己責任で生活してこれたのですが、今日の日本で目標とされていたライフスタイルが崩壊してしまったとき、いまさら自己責任で働くといっても、何の保障もありません。
 結局は、自分達が協同して働く場所をつくり、相互扶助で生かし合っていけるシステムを新たに作ることしか代案は無いように思います。

 もちろん、これが全てではありませんが、この様な方向に進みたいと考えています。




Date:  2006/1/5
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